こんにちは。海快晴の気象予報士の竹内です。
海快晴を活用した実釣レポート(その6)をお届けします。
まず最初に海快晴の特徴をおさらいします!
釣行の1週間前から当日まで使える
週間予報、2種類の異なるモデルでの72時間先までのピンポイント予報、10時間先までのリアルタイム風予報と、3段階の予報を搭載しています。
釣行の計画を立てるタイミングから、釣行2,3日前のポイント選択のタイミング、そして釣行当日の朝や釣行中にも使うことができます。
リアルタイム風予報を搭載
気象庁の局地予報モデル(LFM)を搭載し、予報が1時間に1回アップデートされ、予報の精度も向上しています。
予報時間は10時間先までと期間こそ短いですが、行動時間はほぼカバーできるため、刻一刻と変わる現状とその予測をいち早く確認することができ、出発前の判断だけでなく、釣りの行動中にも活用できます。
釣行当日の気象状況
さて、釣行した日は2022年9月17日(土)。当日の天気図がこちら。(引用元:気象庁)
910hPaという猛烈な強さの台風14号が南大東島付近にあり、北西に進んでいます。また、日本の東海上には高気圧があり東に進んでいます。
このときの弊社独自予報である風予報マップ(左)と波予報マップ(右)がこちら。
風は、千葉より東側では高気圧から吹き出す南東風となっているものの、東京湾より西側では北風になっているのがわかります。
これは、基本的には風の場は南東風なのですが、高気圧が北に偏っているので風が関東山地で堰き止められて、伊豆半島の方に抜けていく形となります。
高気圧がさらに東へ進むと北風は弱くなり南風に切り替わるのですが、このタイミングを正確に予測できるかどうかは、数値予報モデルの腕の見せどころと言えます。
過去の釣行で同様なケースがありますので、ご参考にしてください。⇒ 3回目
波は、外海は台風14号のうねりが入って高くなっていますが、釣行は東京湾内のため、台風のうねりの心配はありません。
このときの2種類の予報がこちら。2種類とは弊社独自予報と気象庁予報です。
弊社独自予報と気象庁予報の共通点として、最初は北風が5~6m/s吹くものの、その後昼に向けて徐々に弱くなる見込みです。
異なる点としては、弊社独自予報の方は13時ごろから南風に切り替わっていますが、気象庁予報の方は18時でもまだ北風が残っています。
南風に切り替わって強くなるようであれば、早めに釣りを切り上げたいと思います。
そして当日出船前のリアルタイム風予報がこちら。
リアルタイム風予報は1時間に1回更新されていて、かつ超高精細に計算しているので予報の精度がとても高くなっています。
チェックした時点の最新の予報が見られるので便利ですね。
2種類の予報と同様、北風が徐々に弱まる予報となっており、手漕ぎボートでも出られそうです。
南風になるかどうかを気にしつつ、出船することとしました。
実釣レポート
手漕ぎボートは、神奈川県横須賀市の京急大津港にあるまるまつ丸にてレンタルします。
漕ぐのに若干の慣れが必要ですので、最初は港の中で漕ぐ練習をすると良いと思います。
ターゲットはタチウオです。
手漕ぎボートで狙えるタチウオのシーズンは6月~10月ごろ。
その他の季節はアジや真鯛、青物などが狙えます。
この日は9月中旬ですので、シーズンとしては終盤戦になります。
まずは港を出てすぐのタチウオポイントをチェック。
ここは比較的岸に近いものの、深い所で水深30mほどあり、夜に岸に寄ったタチウオが日中ここでステイしているように見受けられます。
80gのジギングと1.5オンスのワインドの2刀流でサーチしていると、ワインドにズドンとバイトしてきました。
この日はタチウオの数も結構入っているようで、連続してバイトしてきました。
魚探で見るとこのような状況です。
水深15~20m付近にベイトの群れがあり、その下にタチウオらしき魚影が確認できます。
こういう反応が出ればこっちのものですね。
ワインドをジャークしていると、ボトムでバイト。タチウオの引きと違うなーと思っていたら、グッドサイズのヒラメでした。
これはラッキー!
数匹タチウオを追加した後、しばらく当たりが遠のいたので、アジを狙いに沖に漕ぎます。
ここ東京湾入口のアジは『黄金アジ』とも呼ばれていて、速い潮で育つため脂も乗っていて、とても美味しいアジとなります。
レンタルボートの標準装備でアンカーがあるので、アンカリングしてエサでアジを狙います。
すると、さっそく30cm程度の良型のアジが釣れました。
その少し後、先ほどのアジよりも強い引き込みが。上げてみると、40cmオーバーの大アジでした。
帰り際にタチウオポイントに寄ってタチウオを狙うと、いました。
これにて納竿とします。
15時ぐらいの海況は、ほぼ無風。海面も凪ぎの状態です。
この日のトータルの釣果はこのようになりました。
2人分の釣果になります。
予報の検証
風の実測値(海上保安庁「海の安全情報」の第二海堡灯台より)はこのような感じでした。
前半は5~6m/sぐらいの北寄りの風が残っていますが、徐々に弱くなっていき、15時ごろに凪ぎとなり、その後南寄りの風に切り替わっているのがわかります。
最初北風が残って徐々に弱くなる点は2種類の予報通りとなりました。
また、南風に切り替わるタイミングは、弊社独自予報と気象庁予報のちょうど中間ぐらいの結果となりました。
複数の数値予報を見比べることで、天気の傾向や、予報モデルによるタイミングのズレなどがわかってくるので、対処することができるようになります。
以上、海快晴を使った釣果レポートでした。
海快晴は1ヶ月の無料お試しを行っているので、会員でない方も是非インストールして使っていただければと思います。
https://www.umikaisei.jp/static/umi_ADLP/
引き続き海快晴をよろしくお願いいたします。