☆加藤のコラム『人生最大のビギナーズラック!!Vol.2』

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 11日間のツアーですが、飛行機や船による移動に丸1日かかるので、正味サーフィンできるのは9日間になります。

 今回のボートトリップ中の波のコンディションは、トリップ中盤が腹たまに胸サイズくらいのスモールサイズ!?になったものの、前後半はメンタワイらしいサイズのあるGood Waveに恵まれ、特に最終日のランスレフト(HT)は、4-5occational6FeetのBarrelとなり、しかもほぼ我々だけの貸切りとなりました。しばらく経って、無線で駆け付けた僚船のブディダリ号のオージーサーファーがセッションに加わりましたが、かなり贅沢な経験となりました。

 残念ながら、私は技量不足により、6feetのBarrelのピークからはドロップすることができず、ピークを外したショルダーからサーフするのが精一杯でした。(涙)ランスレフト(HT)のサーフキャンプにいた、明らかに私よりも年上のオージーサーファーはが、見事にバレルをメイクしているのをまざまざと見せつけられたので、次回はリベンジできればと密かに考えています。

このTubeを抜けると、きっと新たな扉が開くはず!?
このTubeを抜けると、きっと新たな扉が開くはず!?



 言い訳するのではありませんが、実は今回ひしつこい風邪にかかっていました。体調が万全でもランスレフトのピークからのドロップは困難であったと確信しますが、何とか風邪が悪化しないように、毎日薬や栄養剤を補給し続けて、何とか9日間で合計22ラウンド(平均2.4ラウンド)をサーフしました。

 メンタワイ諸島には、まともな診療所や病院がないために、大ケガやひどい病気に掛かると、皆が楽しみにしている貴重なサーフ時間を削って近くの港やローカル空港まで船を走らせなければなりません。それだけは絶対に避けねばならなかったので、期間中を通して目いっぱいサーフィンすることは自粛しました。それでも22ラウンドサーフィンしたので後悔はありませんが……(笑) 

5starの波の宝庫“Mentawaii”
5starの波の宝庫“Mentawaii”


 今回思い出に残るライトブレイクは、先に触れた最終日のHTとともにニプシが強い印象として残っています。昨年もニプシでサーフしていますが、今回のニプシのコンディションはとても良く、サイズもセットは3-4feet(頭半〜Wサイズ)あり、私にとっては忘れられない好印象のポイントとなりました。手前に手術台と呼ばれるシャロ—リーフが見え隠れするランスレフト(HT)とは違って、ニプシのブレイクゾーンには深さがあり、ワイプアウトしてもさほど危険ではなく、カレントがきちんと安全なゾーンに運んでくれることも気に入った理由のひとつです。この時はやや混雑していたのですが、ドカッと掘れてきてバレルになる波があり、何本か満足できるライディングができました。

 また、レフトブレイクは、今回のトリップ中一番多くサーフしたマカロニが印象深く、干潮時にはインサイドはかなり浅くなるものの、ジャッジタワー(2年くらい前に建設)よりもインサイドの限界近くまでロングライド&リッピングして、心ゆくまでバックサイドサーフィンを楽しませて頂きました。

 そのマカロニでは、近くのサーフキャンプにステイしていたオージーのファミリーと仲良くなりました。このファミリーは、8歳の男の子が中心で、元WQSを回っていたという若きお父さんは、板を押してテイクオフをサポートするばかりでなく、波待ちのときにもライディングを含めたアドバイスを常に熱心にしていました。また、その男の子のお兄さん(中学生くらい)は、自分がサーフィンすることは一度もなく、弟のライディング写真を撮るためにずっと海に浸かりながら(泳ぎながら)、本格的なフィッシュアイレンズのカメラで献身的にウォーター撮影をし続けていました。お母さん(30歳くらい!?)も元WQSのツアラーらしく、そのサーフィンはハンパじゃなく上手だったのですが、海の中では男の子へのアドバイスはほとんどなく、マイペースでサーフィンをしまくっていたのが印象的でした。

 両親が元WQSツアラーで、世界のグーフィーフッター憧れのマカロニポイントで8歳からサーフィンの英才教育を受ける男の子は、いずれは世界ジュニアで頭角を現してくることは間違いなさそうです。(つづく)

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