新年のごあいさつ

 波伝説、マリンウェザー海快晴、関係者の皆さま、新年あけましてあめでとうございます。

 昨年中は大変お世話になりました。弊社スタッフを代表して衷心より御礼申し上げます。

 おかげさまで弊社は、今年創業20年目を迎えることとなりました。創業当初のダイヤルQ2波情報時代は、波情報を引退するまで続けるものと考えていましたが、幸運と支えて下さった関係者や優秀なスタッフにも恵まれて、事業領域は海洋気象全般へと広がり、今年からは鳥取大学及び京都大学防災研究所と高潮予測の共同研究にも着手することになりました。


 必要は発明の母と言われますが、この20年間は運命に導かれるかのように波情報も高精細な海洋気象情報も、お客さまのニーズに少しでも応えるべく真摯にかかわってきました。


 創業20年目を新たな航海に船出するリスタート地点として、海難事故を未然に防ぐための海洋気象のさらなる充実と、巨大台風の日本上陸に伴う高潮被害の減災に向けて少しでも貢献できるよう、スタッフ一同新たな気持ちで取り組んで参りたいと考えています。


 『日本のこころの教育』(境野勝悟著)という良き本に出会いました。古くから日本人は太陽(日)や自然に感謝する民族であり、日(ひ=太陽)の本(もと)の国ゆえに日本であり、国旗日の丸についても太陽を表すのはもちろんですが、おかみ(母親)さんという言葉にも関係していることを知りました。お日身(かみ)さんが語源であり、母親とは温かく優しく、感謝してもしきれない太陽(日)のような存在(身)なのでお日身(かみ)さんといい、それが派生してお母(かあ)さんとなったのだそうです。


 ちなみにお父(とう)さんは、いつも外で一生懸命に家族のためにせっせと働き、尊敬すべき=尊(とうと)い存在であることから、お尊(とう)さんとなったのだそうです。現在でも能登半島の一部では、父親のことを尊人(とうと)と呼んでいるそうです。


 幸福とは、お金でも物でも地位でも得られず、感謝して生きることこそが幸福なのだと諭す著者の言葉は、だれの心にも素直に響くのではないでしょうか。


 元旦、初日の出に手を合わせてこうべを垂れ、太陽と自然に感謝しつづける日本人の習わしは、古くから伝承されてきた尊い日本文化のひとつです。


 海をフィールドに活動している我々にとって、太陽、月、海、波、風、四季などの自然と太陽のような母親と尊い父親に対し、つねに感謝する気持ちを抱き続けること、そして未来をになう子どもたちに伝承していくことこそ、とても大切なことだと思います。


 2013年中の皆さまのご多幸とご健勝を心から願いつつ、自然災害と海難事故が少しでも減少することをお祈りして、新年のご挨拶の結びとさせていただきます。


 本年も倍旧のご指導とご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


2013年元旦

株式会社 サーフレジェンド

代表取締役 加藤道夫

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