波伝説☆加藤のコラム【所持品の防災対策してますか!?Vol.2】

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 大地震に備えて、自宅やオフィス内の家具や家電の固定についても万全ではありませんでした。家具を壁と固定するL字型金具であれば、わずか40円で買えます。わずか数百円の支出で、社員やその家族の減災・救命が図れるのであれば、本当に安いものです。

 壁の中の間柱を探り当てる下地(間柱)探知センサー、同プッシュピンは、Tハンズやホームセンターで売っています。同探知センサーは2000円以内、プッシュピンならば数百円で買えます。弊社では、会社が購入したので、今後は全スタッフに貸与して防災対策を進めさせる予定です。

左から順に、下地(間柱)探知用プッシュピン、LEDライト付き電動ドライバー、L字型金具、下地感知センサー
左から順に、下地(間柱)探知用プッシュピン、LEDライト付き電動ドライバー、L字型金具、下地感知センサー


 また、防護ゴーグルとあるのは、東海、東南海、南海の三連動地震が発生した際に、ほぼ確実に富士山が噴火するとする火山学者らの予想に対応したものです。火山学者らの見解では、いま日本は“火山の活動期”に入ったそうです。鹿児島の桜島近くにお住まいの方は、日ごろから火山灰に慣れているかもしれませんが、国民の多くは火山灰が目に入ったあとに手で擦ってしまうと、目の網膜を傷つけてしまうことを知りません。私も防災士の講習会で初めて知りました。富士山の火山灰が多量に降り注ぐ首都圏では、保護メガネと防塵(ぼうじん)マスクは、自宅まで歩いて戻ろうとしたときの必需品になります。これも100円均一で売っていますが、災害が発生して欲しいと思った時には、どこのショップに行っても売り切れは必至です。事前に社員や家族の人数分は揃えたいものです。

 最後に、非科学的なことに触れます。信じる信じないは皆さまのご自由ですし、知識を強制するものでも決してありません。ある武家の末裔(まつえい)の方から、古代から伝わる『三脈(さんみゃく)の法』というものについて教わりました。少し怖い話です。通常、首の両側に流れている頸(けい)動脈と、手首を流れる橈骨(とうこつ)動脈は、脈拍が一致してズキンズキンと血液が流れています。しかし、一致しないときがあるのだそうです。これを『死脈(しみゃく)』といい、その方は24時間以内に命に関わる災いに見舞われることを示しているのだそうです。もしも、出張や旅行などで飛行機や電車などの乗り物に乗る場合や、外出の予定がある場合には、日程をずらすことを強く促す先祖の教えです。インターネットでも紹介されていて、この三脈の法で命拾いした人は一人二人ではありません。脈の取り方は、簡単です。

『三脈(さんみゃく)の法』
『三脈(さんみゃく)の法』


 片手の親指と中指を広げて、両指の腹側で、首の両側を流れる頸(けい)動脈を触診し、その頸動脈を触診している手の手首あたりを、もう一方の手の中指と薬指で上から橈骨(とうこつ)動脈(手首の内側上部にある動脈)を触診し、三脈が一致するかを確認するのです。私は起床したときなどに確認していますが、もちろん今のところ死脈の経験はありません。興味を持たれた方は、インターネット検索で体験者の生の声をご確認ください。

 科学的と非科学的な災害予想がありますが、基本は『備えあれば憂いなし』でしょう。

 また、災害や事故の影響をできるだけ減らす減災教育は、人に優しい社会づくりとともに、人間力の育成に必ずつながると信じています。防災対策や教育は、これから日本が世界に貢献できる技術と知識ではないでしょうか。ドップラーレーダーによる局地気象予想、GPV波浪計による高波・津波の早期検知、高層ビルの免震装置、家具・家電転倒防止金具、防災無線システム、防災メール・災害伝言ダイヤル、救缶鳥プロジェクト(缶入りの保存パンが美味しいだけでなく、3年間の賞味期限ながら、2年間保管したら飢餓に苦しむアフリカなどに送る素晴らしいプロジェクト)、津波を含めた防災教育教材……etc。

 先の応急手当普及員を一緒に受講された年配の紳士の方は、現在ミャンマー(旧ビルマ)で日本語学校をボランティアで運営されています。その紳士は、今回学んだ応急手当を、帰ってからミャンマーの大人や子どもたちに教えるつもりだと熱く語っていました。

 「災害は忘れたころにやってくる」、は過去の諺(ことわざ)で、現在は、「災害は忘れる前にやってくる」に変わったと防災士の講習会で教わりました。いま一度、防災対策、特にEV内の対応と通勤バックの中に入れる防災小物については、LED超小型懐中電灯、使い捨てトイレ、防塵ゴーグル、防塵マスクなど、すべて100円ショップで揃えられますので、可能な範囲で再検討されることをお勧めいたします。(了)

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