イカの語源と潮回り天気について

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イカの語源には諸説あり、どれが本当なのかは分かっていません。イカの姿が「いかつい(厳つい)」「いかめしい(厳めしい)」から名付けられたという説や、「い」が「白」・「か」が「堅い」とする説、イカはタコと比べて良く泳ぐことから、「いか(行か)」と呼ばれたなどイロイロあります。

また、イカの漢字は烏(カラス)に賊で「烏賊」となっています。この由来は、海に飛び込んでイカを食べようとしたカラスをイカの方が巻きついて食べてしまった、吐き出す黒い墨から黒を意味する「烏」の賊という字があてられたなどの説があります。

そんなイカですが、イカ釣りには「満月の夜」を狙う人も多いと思います。一方で、月夜の満月は釣りには不向きだという意見もあります。何故イカ釣りは満月の夜が良いのか、または、イカ釣りは満月には適していないのか、ベストな天気の状態もあわせて説明させていただきます。

イカは触手で掴めるサイズの魚やエビを狙っており、大きなイカになると30~40㎝もあるような魚さえ捕食するとのことです。この際、匂いなどではなく、目視でエサを見つけます。

満月の夜にイカが良く釣れると思われているのは、月明かりでエギが少しでも照らされることにより捕食対象とみなされるからと考えられているそうです。

一方で、イカは灯りに集まる魚を求めてくるため、月明かりが一切ない闇夜で海が真っ暗であればあればあるほど、釣り人が照らす灯りに魚が集まってイカも集まるという考えもあるそうです。

また、イカ釣りに適した気象条件です。海が濁らない程度の雨ならば条件はさほど悪くないものの、雨の日やたくさん雨の降った後などは海が濁って対象となる餌やエギが見えにくくなるのであまり期待できません。また、風と波ですが、こちらは一概には言えないようですが、濁りがでるほどの風・波だと、活性が大きく落ちるようです。

結論としては、イカは目視で獲物を捕らえるので、濁りの少ない条件下で、月光・常夜灯・ライトなどの明かりをいかに上手に使うか、ということになりそうです。

海快晴を上手に利用して釣果を上げていただければと思います。

文責 株式会社サーフレジェンド 気象予報士・防災士 唐澤敏哉

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