日本の南を中心に海面水温が過去最高を記録(気象庁発表)

SST202008

(気象庁HPより 2020年8月の平均海面水温)

気象庁より、『日本の南を中心に海面水温が過去最高を記録』との発表がありました。
海面水温は台風の発生や発達に密接にかかわります。
一部海域では今後も9月下旬まで海面水温が平年よりかなり高い見込みで、台風は発達したり勢力を維持したまま日本付近に接近する可能性があります。
常に最新の台風情報を確認するようにしましょう。


気象庁HPより

8月の日本の南を中心とした海域の海面水温は、平年よりかなり高くなり、特に、関東南東方、四国・東海沖、沖縄の東では、解析値のある1982年以降で最も高くなりました。

SSTn202008

(気象庁HPより 8月海面水温平年値)

8月は、東・西日本から日本の南海上にかけて太平洋高気圧が強く、暖かい空気に覆われ日射も強かったため、これらの地域では記録的な高温となりました。
これにより、日本の南を中心とした海域では、海面水温が平年よりかなり高くなり、海面水温が30℃を超える海域も広くみられました。
特に、8月の月平均海面水温について、関東南東方では29.3℃(平年差+1.6℃)、四国・東海沖では29.8℃(平年差+1.7℃)、沖縄の東では30.7℃(平年差+2.1℃)(いずれも速報値)となっており、解析値のある1982年以降で海面水温は年を通して、平年差も8月としては最も高くなりました。

関東南東方、四国・東海沖、沖縄の東では、今後も9月下旬まで海面水温が平年よりかなり高い見込みです。
一般的に台風が海面水温の高い海域を通過すると発達又は勢力を維持する傾向があります。
台風が発生・接近する場合には、台風情報などの最新の気象情報にご留意ください。


出典:気象庁
文責:株式会社サーフレジェンド 気象予報士 塚本 陸

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