天気予報の信頼度について

週間・信頼度

(気象庁HPより)

天気予報の信頼度をご存じでしょうか。

現在、気象庁から発表されている週間予報において、3日目以降の降水の有無の予報について「予報が適中しやすい」ことと「予報が変わりにくい」ことを表す情報が、予報の確度が高い順にA、B、Cの3段階で表されています。

信頼度Aのときは、あすに対する天気予報と同程度の予報精度になります。また、信頼度Aのときは、雨が降るという予報が、翌日発表の週間天気予報で雨が降らないという予報に変わることはほとんどありません。

なお、毎日夕方に発表される翌日(あす)の予報の精度は、降水の有無の適中率は約87%、最高気温の予報誤差は約1.6℃となっており、かなりの高確率・高精度で天気・気温が予想できています。

一方、信頼度Cのときは、雨が降るかどうかの予報適中率が低いか、もしくは、翌日に予報が変わる可能性がやや高いことを意味します。

より詳細な検証結果は以下となっています。
信頼度A 降水有無の適中率:平均88% 翌日に降水の有無の予報が変わる割合:平均1%
信頼度B 降水有無の適中率:平均73% 翌日に降水の有無の予報が変わる割合:平均6%
信頼度C 降水有無の適中率:平均58% 翌日に降水の有無の予報が変わる割合:平均16%

梅雨期は、梅雨前線の微妙な南北への上下動や梅雨前線上に発生する小低気圧などによって天気が変わるため、週間予報に信頼度Cがつくことが多くなります。

一方、太平洋高気圧に覆われる夏期や、西高東低の冬型の気圧配置となる冬期において、水平・時間スケールの大きな規模の気象現象時には、信頼度Aとなることが多くなります。

週間天気予報を確認する際には、天気・降水確率・気温だけではなく、信頼度まで確認することをおすすめします。

文責 株式会社サーフレジェンド 気象予報士・防災士 唐澤敏哉

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