チャンプ
夕方、念のためにチマジャを再びチェックしましたが、まだハードで危険な波であることに違いはないものの、たった1人地元らしきサーファーがサーフしていました。いきなり3秒くらいのTube Rideを披露したかと思えば、頭半サイズのホレホレの波に果敢にトップターンのスプレーを飛ばしていました。そのライディングを見て、ただ者ではないとは分かりましたが、そのサーファーは過去にインドネシアの国内大会で優勝してインドネシアのチャンピオンに輝いたこともある地元では有名なDEDE氏でした。
同氏は、ポイントの近くでクイックシルバー系の「サーフショップ」を経営されています。
朝食はいつも80円のお粥
最終日の朝、うねりが落ち着くことを祈りましたが、前夜に高波が堤防を壊して乗り越えるくらいになっていたため、最終日にケガをするのも嫌なので朝イチサーフィンは諦めることにしました。
ホテルでは朝食は提供されないので、宿のすぐ近くの屋台で庶民が利用して繁盛している“お粥”を毎朝食べることにしていました。そのお粥はとても美味しく、ちょうど良いボリュームでもあり、80000ルピア(80円)なのでとてもリーズナブルでした。
庶民が食べたり飲んだりするものはとても安いのですが、イスラム教が普及している関係で、ここチマジャでもアルコールを入手するのは大変ですし高くつきます。多くの外国人サーファーらが利用するホテルのレストランでは、大体アルコールを飲めますが、我々が利用したホテルではビンタンビールの小瓶が250000ルピア(250円)、グラスワインは並々と注がれるものの52000ルピア(520円)と、お粥やナシゴレンなどに比べるとかなり高めで、日本のコンビニで買うくらいの値段になりました。(涙)
田んぼに囲まれたコテージ
紹介し忘れましたが、泊まる宿はAさんに「チマジャスクエア ホテル」を紹介して頂きました。ロビーの横にレストランがあり、その傍に、ビリヤード、卓球、サッカーゲームなどが置かれたプレイルームがあって自由に使えます。その本部棟の裏手に広がる田んぼの中に、泊まるための2階建てのコテージ(小屋)が7~8棟あります。私たちのコテージは、ロビーから歩いて3分くらいの微妙な距離?にあって、2階が寝室でベッドが4つあり、1階にもダブルベッドのエアコン付きの部屋が1室だけありました。1階には、温水シャワー付きのトイレが2か所とダイニングキッチンがあり、シンク、テーブルと椅子、冷蔵庫に加えてハンモックがあって快適で、3人で3泊して160万ルピア(16000円、1人あたり5000円強)とリーズナブルでした。
なお、コテージの周りは360度田んぼで、あぜ道は決して広くはなく、夜は辺り一面真っ暗になるので懐中電灯は手放せませんでした。また、季節的に毎晩カエルの合唱が賑やかでしたが、疲れた身体には心地の良い子守歌に聞こえて、毎日熟睡することができました。
コテージでも携帯電話の電波は何とか通じていて、Wifiは宿のレストランのみ使えましたが通信スピードはそれほど速くはありませんでした。
今回は日程的に短期間だったので、サーフィンを満喫することは叶いませんでしたが、世界に誇る日本のパウダースノーをアモーレ(愛)するスノーボーダー(サーファー)らが、このチマジャの波に惚れて毎年通い詰めているのですから、きっとワールドクラスの波がブレイクするのでしょう。
次回は滞在期間をなるべく長くして、ぜひGood Waveに太いトラックが刻めればと願っています。(了)