【海快晴気象講座】予想天気図の読み方をマスターしよう

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予想天気図の読み方をマスターしよう

「予想天気図は見たことがあるけれど、どう読み取ればよいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
しかしご安心ください。基本的なポイントを押さえるだけで、釣りに必要な気象情報を十分に読み解くことができます。


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高気圧・低気圧の位置と強さを確認する

予想天気図には、必ず「高」や「低」といった記号が記されています。

高気圧(高またはH)

天気が安定しやすく、風も比較的穏やかです。
高気圧の中では下降気流があり、それが地面とぶつかって放射状に風が吹き出します。
その時、風は高気圧の中心から時計回りに吹き出します。
→ 高気圧の周辺では晴れが期待でき、風が弱ければ釣りには絶好のコンディションとなります。

高気圧の風


低気圧(低またはL)

雨や風を伴いやすく、海況が悪化しやすい傾向があります。
低気圧の中では上昇気流があり、低気圧に向けて風が反時計回りに吹き込みます。
→ 特に接近または発達中の低気圧は、釣行を見送る判断材料となります。

低気圧の風

注目すべきは、低気圧や高気圧が「どこにあるか」「どの程度発達しているか(中心気圧)」です。
高気圧と低気圧の気圧差が大きいほど風が強まりやすいため、注意が必要です。

等圧線から風向と風速を見極める

天気図に描かれている曲線は「等圧線」と呼ばれ、気圧が同じ地点を結んだ線です。

・線が密集している場所は、風が強く吹いているエリア
・線の間隔が広がっている場所は、比較的風が弱いエリア

この等圧線の間隔と、高気圧は時計回りに風が吹き出し、低気圧は反時計回りに風が吹き込むことを合わせれば、天気図を見るだけでおおよその風向・風速がイメージできるようになります。
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前線の種類と動きに注目する

前線は、気温や風向・風速、気圧の変化が大きく現れるゾーンです。天気図では、特定の記号で示されています。

温暖前線(半円):天気がゆっくりと崩れ、雨が長引く傾向

寒冷前線(三角):急激な天候変化が起きやすく、強風や雷雨に注意

停滞前線(半円と三角が上下に交互):不安定な天候が続きやすく、予測が難しい傾向

前線の通過後は風向や風速が一気に変わったり、急激に波が高くなることもあります。
そのため、天気図を見て前線が近づいている場合は、いつごろ前線が通過しそうなのかをチェックしておくことが重要です。
温暖前線




時系列で読めば、釣りに最適なタイミングが見えてくる

予想天気図には「○月○日○時」といった時刻が記されています。
この時間軸を追っていくことで、「いつ前線が通過するのか」「どの時間帯に風が強まるか」など、釣りに適したタイミングを把握することができます。

たとえば、

朝9時に前線が通過 → 朝まずめを狙って早めに釣行

昼以降に風が強まる → 午前中で切り上げる判断

といったように、「釣果が期待できる」かつ「安全な」時間帯を見極める助けになります。



天気図から読み取るべきチェックポイント

前線が近づいているか? いつ通過するか?

等圧線が混み合っていないか? 風が強まりそうか?

高気圧・低気圧の位置関係から天候は安定しそうか?

前日から当日にかけての天気の移り変わりはどうか?

天気図は一見すると難しそうに感じられますが、いくつかのポイントに絞って読み取ることで、釣りの判断材料として非常に役立ちます。
海快晴では、11日先までの前線が入った週間予想天気図が見られますので、是非活用してみてください。

天候を味方につけて、安全で楽しい釣行を計画してみてください。

監修:竹内予報士

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