ハンマーのウラナミ『伝えられたこと……君と君たちに伝えたいこと』

 新年を迎え田舎に帰って初詣やご先祖様のお墓参りなどをすると、やはり誰でも気持ちを整理することがありますよね。昨年を振り返りちょっと反省をして、今年一年を有意義に過ごしたいと想ってみたりします。

 昨年は大震災があったことで、「命がある」ことのありがたさ(有り難さ)を自然と噛(か)みしめていました。そして普通の生活というものがこんなにも大切なことだったのかと、特に私は家族の絆について改めて考えるようになりました。

 私の両親はすでに他界してしまっているので、今となっては親孝行もできないのが残念で仕方がありません。結婚をして実家を離れるまで、ずいぶん両親には迷惑かけてしまったので恩返しというか罪滅ぼしでもするかのように、嫁さんや子供たちを連れて毎週のように実家に顔を出してにぎやかにしたものです。

 父が亡くなってからは母が寂しいのではないかと常に心を寄せてきたつもりでしたが、そんな年老いた母にたまにキツくあたってしまいました……ごめんなさい。そんな母も数年前に天国に召されてしまいましたが、両親に教わったことは何だったろうか?

 それは家族に対する「愛」にほかならないが、それだけにとどまらない人や花・動物に対する深い愛情でした。彼女が亡くなってから知人や隣人から知り得た情報(人となり)は、まさにそんな生き方だったのだと分かったのです。それは先に逝った父にしても同じでした。

 自分の泣き言を言えるような肉親も今はいなくなってしまいました。だからといって嫁さんには心配かけるまいと、愚痴らないで黙ってしまうのが常です。彼女には家事と子供たちのことを任せっきりで、会話があまり成り立っていない事に気がつきました。そういうのが夫婦って難しくて悪気はないのに一生懸命さからか、会話がかえって強い言葉になってしまいます。加えて子供たちも難しい年ごろだから、なおさら助けが必要なんでしょう。ストレスを抱えて、いつも怒っているようにしか見えません(いやそう感じてしまいます)。本当にいつもお世話になりっぱなしだよ……ありがとう。

 こんな自分にも家族がいるという奇跡に感謝しつつ、人と人との「絆」を大事にしながら手を取り合って前に進んで行きたいと思います。そして子供たちには無骨ながらも何か「愛」を伝えることができたらいいですね。

 今年もなんとか頑張りますので、皆さんよろしくお願いいたします。

Byハンマー

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