分かりやすく例えるならば、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」の中で、横一線に並んだ数十匹のオームが数百m毎に寄せてくるのが波浪の大波です。一方津波の場合には、横一線に数万匹または数十万匹以上に並んだオームが、背後にも数十万匹もしくは数百万匹見渡す限りに押し寄せてくる、映画のシーンように襲来するのが津波の第一波です。そして、さらに大きくなる可能性がある第二波、第三波、第四波が到達します。オームを知らない方は、ダンプカーに置き換えてみてください。
しかも津波は、波の頂上が何km〜何十kmと海面が高い状態が続くので、莫大なエネルギーを秘めています。ゆえに、わずか20センチの津波が、宮城県の旧北上川を22キロも遡上(そじょう)したり、カキの養殖いかだをひっくり返してしまう程の信じられないパワーをもっているのです。スマトラ大津波の時のインドネシアスマトラ島西端の都市バンダ・アチェでは、基礎を残して柱もなくなるほど津波がすべての家や物、街全体を押し流してしまいました。
[画像]波浪
津波と高さが同じでも、波浪は波長が短いため一つ一つの波により加わる力は小さく沿岸で砕け散る。

巨大な水の壁となって長時間力が加わる津波は、陸上のものを破壊しながら内陸まで一気に浸水する。
気象庁ホームページより
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/know/tsunami/generation.html