☆加藤のコラム「被災地からのレポート�@」

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2011年3月20日(日) ■ 南相馬市大町病院より

  本日昼前に、特別な搬送依頼を受けた福島県南相馬市にある大町病院に到着しました。依頼内容は、高齢者患者の搬送手伝いです。

  きょうは10名位の入院中の高齢者を、救急車〜ヘリコプターで、茨城県鹿島市に搬送するそうです。

  先ほど、休憩時間に役場の関係者と、北泉ポイント周辺を調査しましたが、すべてが破壊されて壊滅していて、沿岸部にあった園路沿の松林は、一番大きかったと思われる1本を除いて、すべて無くなり、キャンプ場は跡形もなくなっていました。また、手前の田んぼは水没して、大きな湖になっていました。

北泉ポイント周辺の様子
北泉ポイント周辺の様子
 
  下校中に津波にさらわれた息子さんを、両親が探しにきていましたが、心中を察すると気の毒で言葉になりませんでした。とにかく津波が襲った沿岸部は、ガレキの固まりか、柱を残した家の残骸のみ、廃墟です。カラスしかいないゴーストタウンは、現実として受け入れられません。

  また、南相馬市に入る途中の道路では、鹿児島県の機動隊が立ち入り禁止措置を講じていました。

  病院内は、救命病棟24時の被災後のシーンのようです。また、情報が不確かで、その都度振り回されて、病院関係者の負担はさらに多くなっています。それでも入院患者さんが日々少なくなり、また避難者から職場復帰してきた看護士や職員も少しずつ増えて、若干ですが笑顔が見られるようになってきたようです。

[写真]南相馬市大町病院

 
☆加藤

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