海の危険生物「ヒョウモンダコ」

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数年前に、神奈川県茅ヶ崎市の港で発見されて話題にもなりました。

海の危険生物についてのコラム第一弾「ヒョウモンダコ」です。

ヒョウモンダコは、その名の通り体に「豹紋」が現れます。タコは周囲の岩や海藻に擬態するため、体色をすばやく変化させることができます。ヒョウモンダコは、刺激を受けると青い輪や線の模様のある明るい黄色に変化します。この模様がヒョウ柄を思わせることから、名前がついています。

体調は10cm程度と小型ですが、唾液および筋肉・体表に猛毒のテトロドトキシンが含まれています。テトロドトキシンはフグの毒としても知られており、人の経口摂取による致死量は1~2mgで、青酸カリの850倍程度の毒性を持っています。

ヒョウモンダコは身の危険を感じたり餌の捕獲時にテトロドトキシンを含む唾液を吐いたり、噛み付いて注入します。

一般に日本の小笠原諸島、南西諸島以南の太平洋からオーストラリアにかけての西太平洋熱帯域・亜熱帯域に分布し、浅い海の岩礁、サンゴ礁、砂礫底に生息しています。しかし、海水温の上昇により北上を続け、九州北部でも多く目撃されるようになり、大阪湾や湘南地域でも見つかるようになりました。

上述のように、小型でヒョウモンが綺麗なために、子供などはつい捕まえてしまおうとするかもしれませんが、絶対に手で触ったり、道具で突いたりしないようにしましょう!

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