春一番について(2月19日)

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風予想図22日(土)午前3時

今週末には多くの所で「春一番」となる可能性があります。

北陸地方では、すでに16日(日)に春一番が吹きましたが、今週末にはその他の多くの地域で「春一番」となる可能性があります。

低気圧が発達しながら大陸から北日本~サハリン付近に向けて進む予想です。
21日午前9時

今週末の22日(土)には、この低気圧に向けて吹く南寄りの風が広い範囲で強まりそうです。

「春一番」とは、地域・気象台により、多少異なりはありますが、おおむね、立春から春分までの間に、日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から10分間平均で風速8m/s以上の風が吹き込み、前日に比べて気温が上昇することを発生条件となっています。22日(土)にはこの条件を満たす地域が多くなりそうです。

ただし、南寄りの強い風にともない、沖合や南向きの沿岸では波も高くなるでしょう。
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波高予想図22日(土)午前3時

諸説はあるものの、「春一番」とは、長崎県壱岐郡郷ノ浦町の漁師が出漁中、おりからの強風によって船が転覆し、53人の死者を出して以降、漁師らがこの強い南風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったとされています。「春一番」は、春の訪れを感じさせると同時に、海は危険となります。最新の情報も確認し、十分にご留意されてください。

なお、「春一番」の後は「寒の戻り」となることが多いのですが、今回も低気圧の通過後には冬型の気圧配置となって「寒の戻り」となり、日本海側で北西寄りの風・波が続く可能性もあります。

各ポイントの詳細はピンポイント予報、また、3日~7日先の予報は、メニュー「沖合の週間予報」https://www.umikaisei.jp/weather/windwave/week/undulation.html?mapid=00000000からご確認ください。

文責 株式会社サーフレジェンド 気象予報士・防災士 唐澤敏哉

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