台風19号最新情報(10月10日)

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台風19号は12日(土)夜遅くから13日(日)未明に関東付近に上陸する可能性が高くなっています。

10日(木)午前6時現在、大型で猛烈な台風19号は、硫黄島南南西約290kmを北に15㎞/hの速さで進んでいます。

今後は、12日(土)の午前3時ころにかけては、若干勢力を弱めて非常に強い勢力となりながらも北北西進を続けて日本の南海上に進み、その後は進路を北東寄りに変えて、13日(日)には強い勢力にまで弱まりつつも東日本に上陸または再接近して速度を上げて、14日(月・体育の日)には千島の東で温帯低気圧に変わる予想になっています。

台風の進路予想図を見ると、予報円がきのうまでと比べて小さくなっています。予報円とは、「この円の中に約70%の確率で台風の中心が進む」となっています。予報円が小さいほど台風の進路予測が正確ということになります。高い確率で関東付近に上陸または最接近の恐れがあるということになります。

12日(土)の午前中には東海・関東を中心に風速25m/s以上の暴風域に入る可能性があります。また、台風が上陸または最接近時には、中心付近の最大風速が40m/s、瞬間最大風速が55m/sに達する可能性があります。

海では、すでに太平洋側で周期の長いうねり(土用波)が強まっています。波はさらに強まり、12日(土)・13日(日)には太平洋側では波高が10mを越える沿岸・海域もあり、日本海側でも吹き込みの北風によって波が強まる可能性があります。

また、台風の進路方向の右側では、台風自体の風と台風の進行に伴ってさらに強い風が吹きます。台風15号の被害にあった千葉を含めて、進路方向の右側では特に風の被害への注意が必要となります。風速が25m/sを超えると根こそぎ倒れる木が出始め、人家に大きな被害が起きると言われています。45m/sではめったに起こらない被害が発生すると言われています。風の強さによる被害は下記サイトの「藤田スケール・日本改良藤田スケール」を参照してください。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kaze.html#E11

東京湾では、13日(日)の未明から朝にかけて高潮の被害が発生する可能性もあります。東京港での高潮対策に関しては下記サイトを参照してください。

https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/yakuwari/takashio/

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風予想図11日(金)午前3時
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風予想図12日(土)午前3時
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風予想図13日(日)午前3時
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波高予想図11日(金)午前3時
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波高予想図12日(土)午前3時
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波高予想図13日(日)午前3時

気象庁からは下記内容で報道発表が出ています。

http://www.jma.go.jp/jma/press/1910/09a/201910091400.html

最新の気象庁の台風情報(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)や、「海快晴」の風・波予報を確認し、早め早めの行動をとるようにお心がけください。

文責 サーフレジェンド 気象予報士 唐澤敏哉

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