『Surfers Paradise GC.Vol.4』

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今回の宿は、スナッパーやディランバーまで歩いても行ける「グリーンマウントビーチリゾートホテル」でしたが、風やうねりの様子が部屋からも何となく分かるのでとても便利でした。ただし、毎日サーフィンしまくるものだから、昼にホテルに戻っても、プールサイドで国際交流する!? ことはなく、ベッドに倒れ込んでシェスタする日々でしたが……(笑) 前回と比べて今回特に気がついたことは、各ビーチの上に特別に建設が認められている“ライフセービングクラブハウス”が、どこも奇麗にリニューアルされていたことです。いずれのクラブハウスも、美しい白い浜と青く澄んだ海を見下ろす2階には、素晴らしいレストランが整備されていました。前回は、同クラブハウス内に夏季のジュニアの臨海学校のためのドミトリー(兵舎のような2段ベッドの部屋)がありましたが、今はそれらの施設は近くに移設されたため、レストランスペースを拡張できたのだそうです。クラブによって多少の差はあるものの、50名以上入れそうな大きくて奇麗なレストランが整備され、メニューも手ごろで美味しく、どこも大繁盛していました。この利益がライフセービングの活動費になっているので、住民はなるべくこの施設でお金を落とします。とても合理的なシステムだと思います。かつて講習を受けたカランビンの施設は特に素晴らしく、また席からの景色は感動的でした。
カランビンLSCハウスの全景
カランビンLSCハウスの全景
たまたま昨年夏に神奈川県にライフガードの交換プログラムで来ていたライフガードのケリーが、有給休暇を取ってクラブ設立70周年の記念ゴルフコンペを終えてからそこで楽しく飲んでいたため、2人の偶然の再会を喜ぶとともに、かつて全豪大会で3位入賞した友人のスティーブ氏が(競技種目はスキーかボードだったと思います)、クラブ員しか上がれない3階の専用レストランに案内してくれました。 ちょうど地元のマダムらが、ワイン片手に楽しく会食していましたが、日本とGCとのライフセービングを取り巻く環境は、縮まるどころか逆に広げられた印象さえこの時に感じました。ライフセービングクラブの建設費は、国の助成も多少はあるようですが、その多くは地元住民や企業からの寄付です。でも、こんなに素晴らしいクラブ員専用レストランが使えるのであれば、毎年寄付して(税金控除対象)クラブ員になることも嬉しいですね。また、今回分かった事ですが、GC市は、ライフガードの経費を捻出するために、GC市民に対して割増しの住民税を徴収しているそうです。もしも、湘南に住む市民に、ライフガードを配置するためとはいえ、いま以上の税負担を求めるとしたら……きっとかなりの困難を伴うのではないでしょうか!? つづく。

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