土用波・波の周期について

周期26日午前9時

周期26日午前9時

風による発達がなくなった後に残される波を「うねり」と呼びます。うねりは風波と比べると、形は規則的で丸みを帯び、波の峰も横に長く連なっているので、ゆったりと穏やかに見えることもあります。しかし、うねりは風波よりも波長や周期が長いために水深の浅い海岸(防波堤、磯、浜辺など)付近では海底の影響を受けて波が高くなりやすいという性質を持っています。そのため、沖合から来たうねりが海岸付近で急激に高波になることがあり、波にさらわれる事故も起こりやすいので注意が必要です。

うねりの代表例は「土用波」で、数千km離れた台風周辺で発生した波が日本の沿岸まで伝わってきたものです。土用波の波速は非常に大きく、50km/h以上に達することもあります。日本から遠方にある台風が、太平洋高気圧に進路を阻まれて停滞やゆっくりと進むときには、うねりが台風自身よりも数日早く沿岸に到達することもあります。

台風発生時は、波高だけではなく、周期の実況・予想も確認するようにしてください。

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