☆加藤のコラム『メンタワイGT伝説Vol.2』

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 全行程で12日間でしたが、ガルーダエアラインを使うと前後に2日間ずつトランジットや移動に必要なので、実質のボートトリップは丸8日間になりました。

 冒頭に申し上げた通り、今回はうねりがそれほど強くはなかったので、最大サイズでも頭半前後(2〜3feet)と日本の台風スウェルとさほど変わりありませんでしたが、波質はもちろん形の良い波ばかりでした。


バーガーワールドのFun Waveをサーフする筆者
バーガーワールドのFun Waveをサーフする筆者



 世界中のグーフィーフッターが憧れるマカロニ、同ナチュラルフッターが一度はサーフしたいと夢見るランスライト(HT)、チューブライドに適したビンタン、楽しいショルダーが300m以上も続くバーガーワールドなどなど、波伝説の波質マークで表現すれば、◇、○、◎レベルのとても良い波です。波の良さをリッピングの回数で図るのはどうかとは思いますが、マカロニで私はバックサイドながら7発入れられたし、伊勢の神田君は私が数えられただけでも8発も入れて、扇状の大きなスプレーを天まで飛ばしていました。


マカロニにて(向かって左から、南口さん、大西さん、北村船長、背後は今年出来たジャッジタワー)
マカロニにて(向かって左から、南口さん、大西さん、北村船長、背後は今年出来たジャッジタワー)



 しかも、半分以上がポイントを我々だけで貸切か、それに近い状況でした。一回だけシークレットポイントのレフトブレイクでも特別にサーフさせてもらいましたが、マカロニの弟分的な極上の波で、今回は腹・胸たまに頭前後サイズと大きくはなかったのですが、もしも頭半以上になったらバレルカインドのワールドクラスの波になってきそうで、次回うねりが強ければ是非サーフしてみたいポイントの一つになりました。


バックサイドでシークレットを切り刻む山口隊長
バックサイドでシークレットを切り刻む山口隊長



 今回はガラ空きのポイントで、毎日思う存分にサーフィンができた喜びはもちろんですが、自分たちの仲間が大物の魚を釣り上げたことがハイライトでした。

 まずは、前半のサーフボートでの移動中、島と島の間の海峡で、カレントの強い場所ながら前回もカツオがここでよく釣れたので、今回『カツオ海峡』と命名しました。まずはサワラ(Wahoo)が連発で連れ、その後はシーラ、カツオが連発で何匹も釣れて、船の上は異常な熱気と興奮に包まれたそうです。残念ながら、私は旅とサーフィンの疲れから、船底のベッドで爆睡していたため、この興奮に加わることはできませんでした。(涙)



 そして、旅の中盤、ランスライト(HT)にサーフボートを停泊しつつ、我々は夕方のFunWaveをサーフしていましたが、伊勢の北村船長、西世古プロの二人は、ディンギー(小型ボート)で近くの釣りポイントにキャスティングに出かけました。1時間半くらい経ってからでしょうか、とても美しいHTの夕焼けシーンの中から、ディンギーが飛ばして帰ってきました。遠くから二人が満面の笑みを浮かべてはしゃいでいるのが分かります。大物が釣れたことは一目で分かりましたが、その大きさは我々の想像を凌(しの)ぐものでした。

7kgの見事な鯛を持ち上げる北村船長
7kgの見事な鯛を持ち上げる北村船長



 ディンギーの中を船のデッキからのぞくと、でかくワインレッドカラーのずっしりとした太った鯛が横たわっていました。我々には今まで見たこともない形と色の鯛でしたが、北村船長は名前は忘れたけれど見たことがあると言ってました。早速、船の後部デッキで鯛の重さを計量したら、7kgありました。その晩の夕食に刺身などで出てきましたが、美味しい白身を頂くことができ、日本から皆が持参した芋・麦・蕎麦の焼酎やBintanがすすんだことは言うまでもありません。



 『メンタワイGT伝説Vol.3』へつづく

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