☆加藤のコラム『メンタワイGT伝説Vol.1』

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 今年11月に、インドネシアのスマトラ島沖に連なるメンタワイ諸島に、仲間たちとボートトリップに行ってきました。目的は、もちろんエンプティーなポイントでGood Waveをサーフィンしまくることですが、今回は釣りの釣果がものすごいことになりました。



 お世話になったサーフボートは、一昨年・昨年と同じSmatraSafari社のブディダリ号(メンタワイ語で天使という意味)で、サーフガイド兼カメラマンも馴染みの日本人のakiさんが乗船してくれたので、ベストかつ快適なボートトリップを思う存分楽しむことができました。メンタワイには5回行っていますが、ニアスを含む北スマトラ沖のボートトリップを含めると、7回目のスマトラ沖のボートトリップになりました。


ブディダリ号
ブディダリ号



 結論から申し上げて、7回の中では一番サイズは小さかったのですが、FunWaveを乗りまくり、気持ちの良い愉快な仲間たちに恵まれて、とても思い出深い忘れられないボートトリップとなりました。私は、今回の旅をこう命名しました。“オヤジ達の修学旅行”。


マカロニのTubeを狙う西世古プロ
マカロニのTubeを狙う西世古プロ



 参加メンバーは、隊長役にデューク・インターナショナルの山口社長、その友人で広告代理店の貞弘君、2DoorSオーナーの横田氏、三重県伊勢からは5名が参加し、プラヤサーフオーナーの西世古プロ、同クラブ員で釣り船「へいみつ丸」オーナー兼船長の北村氏、R2surfオーナーの神田さん、同クラブ員の南口さんとFireman大西さん、そして、かつてはSmatraSafari社のサーフボートに乗り込んで働き、今は大阪でマッサージ師として働くBBのケイコさんが加わり、私を加えると総勢10名となりました。ちなみに、このケイコさんのサーフトリップ先は、世界のすべての大陸に及び、南アフリカやペルー、チリまで女の子ひとりでバックパッカーのようにサーフトリップした“なでしこジャパン”は、プロを除けば聞いたことがありません。私はそのトリップ経歴を聞いて、『きっと本が書けるね』と言わずにはいられませんでした。

 狭いサーフボートの船内(といっても結構広いですが)で、24時間生活をともにするので、ボートトリップへのゲストの参加条件としては、協調性のある人材が求められます。


<img src="/news2/wp-content/uploads/sites/6/2016/01/2696_2.jpg" alt="とても気持ちの良い愉快な仲間たち
(向かって左から北村船長、南口さん、R2神田さん)”>
とても気持ちの良い愉快な仲間たち
(向かって左から北村船長、南口さん、R2神田さん)



 また、メンタワイは人口がかなり少なく、大きな島に小さなビレッジがいくつかあるだけで、病院があるような街はひとつもありません。しかし、我々がサーフィンするポイントブレイクは、珊瑚礁によるリーフブレイクのみなので、ビギナーには危険すぎて連れて行くことはできません。もしもワイプアウトして当たり所が悪く尖ったコーラルリーフ(珊瑚礁)にヒットすれば、何針も縫うような大ケガを負ってしまうからです。それでも万一に備えて、船内には医療器具が用意されていて、ベテランガイドのakiさんが縫ってくれます。



 なお、切れたら縫うというのは、例えは悪いのですがウェットスーツと同じで、そのままにしていたら切り口は広がってしまうので、縫うことによって傷口が保護され、結果的に早く治癒できることになります。

 今までに大ケガを負ったゲストはいますか?とakiさんに聞いたところ、2件の大ケガをされたゲストがいるそうです。たまたまメンタワイのある島の港に来ていたフェリーに乗せてパダン港に速やかに帰したケースと、メンタワイにある小さな飛行場にチャーターしたセスナ機をパダンから呼び寄せてケガ人を運んだケース(すべて海外旅行保険適用)があるそうですが、ボートトリップを中断して船をパダン港に戻したようなケースは一度もないそうです。



 『メンタワイGT伝説Vol.2』へつづく

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