【第3弾】被災地からの絆レポート16 by MIN

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 5月2日の夜に池袋のバス停を出発した僕ら新たなメンバー5人は、予定よりも一時間ほど遅れて岩手県釜石市にあるカトリック釜石教会に着いた。



 着いたらすぐにカッパに着替え、きょうの作業現場へ向かった。現場は大槌町にあるビジネスホテル「寿」の一階および二階部分に流れ込んだがれきや汚泥の除去作業。



 大槌町といえば、TVで報道された、二階建てのビルの上に「はまゆり」という船が乗っかった映像が印象的。この地域には、一般ボランティアはまだほとんど入っていない地域で、周辺には自衛隊や警察の方々ばかりが活動しており、僕ら以外には地元住民の方か、車で視察にこられている方たちだけだ。



 寿の内部を確認したところ、一階部分だけでなく、むしろ二階の方が、がれきが多い。途方もない作業はすぐに始まった。周辺には、津波で崩れただけでなく、火災によっても大きくダメージを受けた建物ばかり。その場所から見渡せる限り、リフォームして事業を再開できそうな建物はほかになかっただけに、僕らはどうにか力になりたいと、力を振り絞った。


二階作業開始前
二階作業開始前



 そのかいあって、作業は予想以上に早く進んだ。途中、近くの水産加工施設から流れてきたと思われるサンマやサバががれきの中から大量に出てきて、耐え難い腐敗臭にめげそうになったものの、作業時間が終了してみれば、二階部分も作業がほとんど終わった。あすは残された一室や仕上げ作業をする。


二階作業後
二階作業後



 僕らがきょう、おこなった作業は全体規模からみれば本当に小さなことだが、こういった一つ一つをやることが僕らのできることだと実感した。自衛隊は僕らのような小さな作業もするが、インフラ整備やがれきの分類など規模の大きな作業を行っているのが印象的。警察は、この地域ではまだ、人命の捜索に当たっている模様。僕らボランティアには、ボランティアにしかできない作業がたくさんあるので、もっともっとこの地にいて、少しでも復興に貢献できればと、強く感じた次第である。



 詳しいレポートや感想は、のちのウラナミに回すことにして、きょうはあすのために早く休むことにします。

作業終了後の集合写真
作業終了後の集合写真



おわり

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