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2019年12月5日より、上空約5500m(500hPa)の気温予想図の提供を開始いたしました。
高層気温図は、12時間毎の3日間の予想図の提供となります。
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高層天気図とは
高層天気図は、850、700、500hPa等の特定等圧面における大気の状態を示したものです。気温は上空ほど低くなり、各等圧面の平均高度は850hPaが1,500m、700hPaが3,000m、500hPaが5,500mとなっています。
水蒸気で飽和している空気塊を断熱的に上昇させると仮定します。断熱膨張のため空気塊の温度は下がりますが、同時にその下がった温度に対応する飽和水蒸気密度も下がるので、余分な水蒸気は凝結し、その際に潜熱を放出します。潜熱が空気塊を暖めるため、飽和空気塊の上昇に伴う温度の下がり方は不飽和空気塊と比べると小さくなります。このように飽和した空気塊が断熱的に上昇するとき、温度が高度とともに減少する割合を湿潤断熱減率(約0.5℃/100m)といいます。
空気塊を持ち上げると、空気塊の温度は乾燥断熱減率(0.976℃/100m)で下がっていき、やがて飽和に達します。この高度を凝結高度といいます。この高度では空気塊の温度は周囲の気温よりも低くなります。
さらに空気塊を持ち上げると、空気塊の温度は湿潤断熱減率(約0.5℃/100m)で下がっていきます。やがてある高度で、空気塊の温度は周囲の気温と等しくなります。この高度を自由対流高度といいます。自由対流高度に達すると、空気塊は浮力によって自力で上昇するようになります。
このように、下層の空気が暖湿、または上層の大気の温度が低いほど、空気塊は自力で上昇しやすくなります。この空気塊が自力で上昇しやすくなった状態が「大気の状態が不安定」となります。
500hPa天気図は、大気の中層を代表し、対流圏における大気の運動の骨格を示す最も重要な天気図となります。30°~60°の中緯度帯では、気温分布は波形になっています。
上層での偏西風帯の波動は、位相や波長、振幅の違ういくつかの規則正しい正弦波に分解することができます。これらの規則正しい正弦波のうち、地球を取り巻いて山と谷がそれぞれ1つある波を波数1の波、2つある波を波数3の波等といいます。波数の小さい波ほど波長は長く、例えば北緯40°で波数3の波の波長は約1,000kmとなっています。
波数5位までの規模の大きい波は、プラネタリー波といわれて、動きが遅くなっています。プラネタリー波の気圧の尾根は暖気に覆われているため、気温が高く、晴天が持続する傾向にあります。一方、プラネタリー波の気圧の谷は寒気に覆われているため、気温が低く、曇りや雨の日が多くなります。
プラネタリー波が振幅を極端に増大したときには、しばしばブロッキングと呼ばれる現象が出現します。ブロッキング現象が出現すると、一週間以上も同じ様な天気が持続します。
冬期においては、上空約5,500mで、マイナス30℃以下になると雪となり、マイナス36℃以下になると大雪になることが多くなっています。
春~夏~秋期においては、上空に寒気が入ると「大気の状態が不安定」となり、積乱雲が発生しやすくなります。積乱雲が発生すると、突風、降雹、落雷、短時間強雨、ダウンバーストなどの気象災害が発生することがあります。
スキーヤー・スノーボーダーには降雪の目安としてご活用していただければと思います。また、漁業に従事される方や、サーフィン・釣りなどの海のレジャーを楽しむ方には気象災害防止のためにご活用していただければと思います。
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