二つの台風が日本に接近しそうです。風・波とともに、大雨に注意が必要です!!
21日(月)午前6時現在、台風20号は、奄美大島の東海上を35km/hで北東に進んでいます。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は30m/h、最大瞬間風速は45m/hとなています。
今後も北東寄りに進み、あすの22日(火・即位礼正殿の儀)の朝に三重県尾鷲市の東海上で温帯低気圧に変わっている見込みです。
すでに、沖縄・奄美などで風・波が強まっており、あすのあすの22日(火・即位礼正殿の儀)にかけて東・西日本の広い範囲で風・波が強まるでしょう。太平洋側だけではなく、台風への吹き込みによって日本海側でも波が強まりそうです。
風予想図22日午前6時
波高予想図22日午前6時
また、台風からの暖湿な空気によって日本の南海上の秋雨前線の活動が活発化し、東・西日本の広い範囲で雨となり、大雨となる所もあるでしょう。先日の台風19号により地盤が緩んでいる所もあり、決壊が修復されていない河川もあります。十分にお気を付けください。
天気分布予想図22日午前3～6時
一方、強い台風21号は、21日(月)午前6時現在、マリアナ諸島付近を北西に20km/hで進んでおり、中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/h、最大瞬間風速は50m/hにまで発達しています。
今後は、24日(木)にかけては北西～北北西に進んで非常に強い勢力にまで発達し、25日(金)未明には衰えつつも進路を北～北東寄りに変えて小笠原近海に進み、26日(土)に日本の東海上で温帯低気圧に変わっている予想です。
24日(木)ころから東・西日本の太平洋側では周期の長いうねり(土用波)が入り始め、25日(金)・26日(土)には北・東・西日本の太平洋側の広い範囲で風・波が強まりそうです。特に東北南部～関東～東海では陸上でも風速が15m/h以上となる所があり、波高が4～5m前後となる沿岸もあるでしょう。
風予想図26日午前3時
波高予想図26日午前3時
繰り返しとなりますが、先日の台風15号・19号で被災した地域も含め、風・波・雨等で災害が発生する可能性があります。
最新の気象庁の台風情報（http://www.jma.go.jp/jp/typh/）や、「海快晴」の風・波予報を確認し、早め早めの行動をとるようにお心がけください。また、ご自分の自宅・お勤め先などがどのような自然災害に合う可能性があるのかを下記サイトで確認し、ブックマークしておくことをおすすめします。
https://disaportal.gsi.go.jp/
気象庁のサイト内には土砂災害・浸水害・洪水の危険度分布があるので、こちらもブックマークなどし、大雨が懸念される時には確認することもおすすめします。
https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html
文責 株式会社サーフレジェンド 気象予報士・防災士 唐澤敏哉
