『Surfers Paradise GC.Vol.5』

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強い南東風を微妙にかわすスナッパーのコンディションは申し分なかったものの、たまには他のポイントをチェックしようと思って、地図で見て、南に少し下ったところにある、南東風をかわしそうなキングスクリフビーチに行ってみました。風は交わしていたものの、腰〜腹サイズのダラダラであったため、サーフィンは諦めました。仕方なく、トボトボとビーチの様子を見に行ったところ、ビックリ仰天です。ここにも素晴らしいライフセービングクラブハウスがあるのですが、その施設の庭先まで日本のような海岸浸食が進んでいたのです。
キングスクリフビーチの海岸浸食
キングスクリフビーチの海岸浸食
麻製の土のうを積み重ねて浸食を食い止めていましたが、まったく数が足りていず、『85セントの土のうが6000袋足りないので、ぜひ皆さん今すぐに寄付をお願いしま〜す』という手書きの看板も見かけました。
土のう袋募金を呼び掛ける看板
土のう袋募金を呼び掛ける看板
湘南でも、茅ヶ崎の中海岸やパークなどの海岸浸食は深刻ですが、まさかGCでも渚から見上げるような高さの削られた垂直海岸を見るとは思いませんでした。その光景はディランバーでも見受けられました。茅ヶ崎、キングスクリフ、ディランバーの各浜に共通することは、近くに海にまっすぐ突き出た堤防や漁港が建設されたことです。砂は年間を通して横へ移動するのが自然なのですが、その流れを人工構築物が止めてしまえば、砂の横への移動と補給は無くなり、海岸浸食などの悪影響が出るのは当然です。
 GC市では、河口や川の中州などに溜まった砂を海岸に補給するために、サンドパイプラインを設けていますし、ビーチを立入禁止にして広い海岸線の一部に溜まった砂の山を大型ダンプとユンボで大規模に動かすなどして、相当な予算をかけて美しい海岸線(元々GCは国家の観光戦略で作った人工海浜で、ハワイ・ワイキキも同様です)を維持管理していました。つづく。

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