宮城・菖蒲田浜 星氏より「現地からのレポート1」

297_2.jpg

 菖蒲田浜ポイントの波情報をいただいている、マティーズサーフの星さんよりレポートが届きました。

 震災当日の様子や現在の復興の様子など、レポートが届き次第、順次掲載させていただきます。


【3月11日午後2時46分】

 その日は息子の中学校卒業式、午後1時に終わり家で昼食、ホワイトデーも近いのでケーキ屋さんでクッキーを買い、店をオープンしたのが午後2時ころ。

 その後、突然の地震「これはデカイ」と思いすぐストーブを消し外へ、隣の家の2階の瓦は崩れ落ち、日本が沈没、地割れで落ちるような恐怖感、3〜4分ぐらい強い揺れでした。

 揺れがおさまり店に戻ると足の踏み場もない状態、レジは停電で開かずあきらめ、貴重品を持って逃げました。

 今回は「津波は来る、でも床上ならしょうがない」と思っていた。奇跡的にサーフボードは落ちることなく無事でした。

 自宅手前でチーム員の奥さんと子供が海の近くのアパートに居るのに気づき、Uターンをして連れて避難所へ、その後実家は無事、先輩のおふくろ、友達のおふくろも無事、やっと自宅へ……幸い無事でした。

 その後すぐ家の手前200メートルぐらいまで津波が来てると知り見に行くと、流れはゆっくり、でも海側にあった家、車、ありとあらゆる物が流れている。この時点で店は諦めた。

津波直後、海から1.5キロぐらい来たところ
津波直後、海から1.5キロぐらい来たところ


 家族は避難所へ、息子と自分は家に残りロウソク生活が始まった。

 夕方雪が降り寒いその日は午後7時には2人で布団に入った。

翌朝、上記写真と同じ場所から南側、新港のコンビナート火災

 その後、約2時間後にコンビナートの大爆発。2キロ圏内退避指示、5日間ぐらい燃えた。つづく……

宮城県七ヶ浜町

サーフショップマティーズ

星利成

最近の記事

関連する記事