今シーズンの「海明け」は3月6日

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網走地方気象台は4月3日、今シーズンの「海明け」を3月6日と発表しました。平年より14日早く、昨年より6日遅い海明けとなりました。

「海明け」とは全氷量が半分以下となって沿岸水路ができ、船舶の航行が可能になった最初の日のことを言い、その後、沿岸から最後に流氷が見られた日を「流氷終日」と言います。

気象庁は稚内・網走・釧路の各地方気象台で、それぞれ担当する北海道沿岸の海域(海岸から20海里の海域)における、海氷に関する実況や見通しを発表しています。紋別の流氷観測は、2007年までは気象庁紋別測候所が行っていましたが、測候所の無人化に伴い、翌年の2008年からは紋別市がオホーツクタワーの3階で目視による観測を行って情報の発表を行っていて、今シーズンの紋別の海明けは2月19日で、平年より22日早く、昨年より9日早い海明けとなりました。

しばらくすると流氷終日を迎えますが、平年値は釧路では3月17日、稚内は3月12日、網走は4月11日で、紋別は4月1日となっています。

札幌管区気象台の4月4日に発表した海氷情報によると、今後1週間は気圧の谷や低気圧の影響で、オホーツク海南部の海氷は海岸から離れるところが多くなるとのことです。なお3月29日に発表した海氷情報では、3月上旬から中旬にかけて、オホーツク海北部を中心に気温が平年より高い状態が続いたため、オホーツク海全域の海氷域面積は平年より小さく経過し、3月25日現在、1971年の統計開始以来この時期としては2番目の小ささであったとのことです。一方、オホーツク海南部の海氷域は平年と同程度の広がりということです。

※引用画像は札幌管区気象台発表による4月4日の海氷分布

 

(服部予報士)

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