宮城・荒浜 残間氏より「現地からのレポート7」

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 宮城・荒浜ポイントの波情報をいただいている、リアルサーフの残間さんよりレポートが届きました。



 震災当日の様子や現在の復興の様子など、レポートが届き次第、順次掲載させていただきます。




『一年が過ぎ……。』



 あの大震災から一年が過ぎました。



 荒浜河口ポイントにおいて、ローカルサーファーを中心に集まり、震災で犠牲になられた方々に対して一分間の黙とうをささげた後に、参列した人全員が復興に対する思いや、今の気持ちを風船にメッセージとして書いて空に飛ばしました。


集まった方々
集まった方々



風船


 これは震災前までは常に顔を合わせ、楽しいサーフィンをしていた仲間同士が、震災後はなかなか皆で会うことができていなかったのと、今の荒浜の現状を見てもらう、いい機会にもしたかったからです。



 当日も海はいつも通りにブレイクしていましたが、内側に目を向けるとそこはいまだにガレキの山が連なっております。



ガレキの山


 もちろん、いつまでも立ち止ってるだけではありません。宮城県内でもサーフィンを再開しているポイントも増えてきております。サーフィンができるポイント・できないポイント、それぞれ色々な違った条件がたくさんあったり、地域間の人達の温度差とかも、もちろんあると思いますが、無理せずできるとこから少しずつでも前に進めればと思っております。



 決して後戻りしてる所はないだろうし、荒浜のポイントも津波で無くなった砂が徐々に戻って来てますし、周りの環境や阿武隈川の放射能問題などありますが、行政や地域の住民の方々と協力しながら再開を目指していきたいです。



 この震災で激変した私達の生活ですが、皆さんの支援や協力のお陰で何とか一年の節目を迎える事ができました。ショップや周りの住宅が跡形もなく流され、町を戻さないと復興できないと思いボランティアから始まり、6月からは町の臨時職員として働き、今月からは二年間の契約でガレキの焼却場で働いております。



 もちろんのショップを再開するという希望は今でも薄れていません。



 いつかまた、この荒浜で!!


荒浜
荒浜



宮城県・荒浜

リアルサーフ 残間

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