海の危険生物「アイゴ」

Aigo

ヒレに注意!

アイゴは本州・朝鮮半島南部から琉球列島、オーストラリア北部までの西太平洋の熱帯・温帯海域の沿岸に広く分布しています。

各地に様々な地方名があり、イタイタ(富山)、ヨソバリ(小笠原)、シャク(静岡)、バリ(西日本各地)、アイ(関西・三重)、シブカミ(アイゴの老生魚・和歌山)、アイノウオ(島根)、モアイ(広島)、モクライ、アイバチ(山口)、イバリ(福岡)、ヤー、ヤーノイオ、ヤノウオ(長崎・天草)、ウミアイ、バリ、バリゴ(熊本・宮崎)、エーグヮー、アーエー、シラエー(沖縄)などと呼ばれています。

成魚の大きさは全長30cmほど。体は木の葉のように左右に平たく、口は小さいが唇は厚く、皮膚は比較的厚く丈夫である。体色は緑褐色の地に褐色の横縞が数本あり全身に白っぽい斑点があり、この斑点は環境や刺激によって素早く変化します。

最大の特徴はヒレ。地方名のイタイタ・アイバチ・ヤーノイオはヒレの毒に由来しています。背ビレ・腹ビレ・シリビレの棘条は太く鋭く発達しており、それぞれに毒腺が備わっています。この棘に刺されると毒が注入され、数時間-数週間ほど痛みます。なお、この毒はタンパク性のため熱によって不活性化します。まずは、アイゴを採取したら刺されないようハサミなどでトゲを切断し、まちがって刺された場合は40~60℃ほどの湯に患部を入れるようにしてください。

磯臭いので嫌う人や地域もありますが、肉質は白身で歯ごたえがあり、刺身・洗い・塩焼き・煮付けとして、徳島県や和歌山県などで美味な魚として珍重されています。沖縄では、稚魚を塩辛にしたスクガラスを、豆腐に乗せるなどして食べます。
JP-47_Sukugarasu_on_Shima-Tofu
また、成魚は塩味で煮付けたマース煮として食べられています。

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