海難事故を繰り返さないために

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10月14日午後4時35分ころ、沖縄県西表島のカヌーツアー業者から「島西部のパイミ埼沖でカヌー4隻が沖に流された」と海上保安庁に通報があり、巡視艇などが出動するという事故が発生しました。

4隻は、同日午前11時ころから島の沿岸部を周遊していたところ、ツアー客の1人のカヌーが沖に流され、3隻で捜索していたところにもう1人のツアー客のカヌーが高波で転覆した模様です。

現場付近では一週間前ほどから、北東寄りの風が吹き続けており、10m/sを超える時もありました。事故前夜は南〜西寄りの弱い風に一時変わったものの、当日は朝から再び北東寄りの風が強まったことが、過去のデータからわかります。

事故当日12時の実況天気図。高気圧の吹き出しによる北東風が吹いていたことが、天気図からもわかる。
事故当日12時の実況天気図。高気圧の吹き出しによる北東風が吹いていたことが、天気図からもわかる。
※下記数値は、事故当時の風の実況解析値。
時 風向 風速
09 北東 10.3m/s
10 北東  9.7m/s
11 北東  8.6m/s
12 北東  9.0m/s
13 北東  8.9m/s
14 北東  9.6m/s
15 北東 10.2m/s
16 北東 11.2m/s
17 北東 10.4m/s

また気象庁では、当日の早朝から翌日の夜まで波浪注意報を発令していました。海快晴が独自に計算している波浪予測でも、当日の現場付近は、波高、風ともに次第に数値が高くなる予報になっていました。

※下記数値は、事故前日午前3時に計算した、事故当日(14日)の海上風と波の予報値。
時 波向  波高 風向  風速
00 北北東 0.7m 北東   2m/s
01 北北東 0.7m 北東   2m/s
02 北北東 0.7m 北北東 2m/s
03 北北東 0.8m 北北東 3m/s
04 北北東 0.8m 北北東 3m/s
05 北東   0.8m 北北東 4m/s
06 北東   0.8m 北北東 5m/s
07 北東   0.8m 北東   6m/s
08 北東   0.9m 北東   7m/s
09 北北東 1.0m 北東   7m/s
10 北北東 1.1m 北東   8m/s
11 北北東 1.2m 北東   9m/s
12 北北東 1.3m 北東   9m/s
13 北北東 1.5m 北東  10m/s
14 北北東 1.7m 北東  11m/s
15 北北東 1.9m 北東  12m/s
16 北北東 2.0m 北東  12m/s
17 北北東 2.1m 北東  12m/s
18 北北東 2.1m 北東  13m/s
19 北北東 2.1m 北東  12m/s
20 北東   2.1m 北東  12m/s
21 北東   2.1m 北東  11m/s
22 北東   2.0m 北東  11m/s
23 北東   1.9m 北東  10m/s

このように、事前に気象情報を確認していれば、風、波ともに徐々に強まることがわかり、注意が必要な状態であったことがわかります。

事故を繰り返さないためにも、海に出かける際には、注意報・警報の確認はもちろん、ポイント付近の風や波の実況と予報を見て、安全に楽しめるコンディションであるか、必ず事前に気象情報を確認するようにしましょう。


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