☆加藤のコラム『人生最大のビギナーズラック!!Vol.4』

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 いきなり2.0kgのカスミアジを釣りあげ、間髪を入れずに4.5kgの大型カスミアジも釣ってしまいましたが、メンタワイで生まれて初めてキャスティングしてから、わずか30分の出来事でした。

 そして、そろそろ帰ろうかと言い始めた途端、私のキャスティングにまたしても強力な当たりがヒットしたのでした。
 思わず私が叫んだ言葉が、『今度もデッカイ〜!!』
 魚の強力な引きとの格闘が続いたものの、GT50kg仕様は素晴らしく、3匹目も3〜4分くらいで無事に捕り込むことができました。計測はしませんでしたが、大体4.5kgのカスミアジに近い大きさだったので、4.0kgくらいだと思います。

 生まれて初めてキャスティングを始めてわずか1時間で、2.0kg、4.5kg、4.0kgのカスミアジを釣り上げてしまい、『もう盆と正月と誕生日』が一瞬で来たようなものすごい嬉しさがこみ上げてきたのでした。

 ボートトリップの仲間が、ビンタンポイントでサーフィンをしながら見えるくらいの場所で我々がキャスティングしていたので、当然船上のビッグファイトを見ていました。
 どんな魚が釣れたのか注目を集めていたので、私は右手で高々とVサインを掲げて、『釣ったぞ〜!!!』と雄叫びを上げたのでした。(笑)

 1時間の釣行中、ドライバーのリドが、まだ釣れていない、また釣れた魚を二度もバラしてしまった西世古プロをからかうのでした。この日の朝に、ラインを西世古プロに頼んで結んで頂いたばかりだったので、師匠の心中を察すると笑う訳にはいかず、ただただ申し訳ない気持ちはありながらも、顔にはやっぱり満面の笑みを広げたのでした。正直者はウソをつけないので、西世古師匠、その際は『本当にすみませんでした〜』(笑)

 夕ご飯前のビンタンタイムは、2.0kgのカスミアジをAKIさんがさばいてくださったので、メンタワイ初のお刺身を皆でつまんで、Happy Hour、Happy Timeとなりました。
 ビールと焼酎が、格別に美味かったのは言うまでもありません。

 そして、翌日は坊主だったものの、その翌日にはマカロニ近くで、釣れないので「あと10投で帰ろう」と言った西世古プロの言葉を、「もう帰ろう」と聞こえたため、キャスティングをあきらめた私でしたが、西世古プロから「あと10投ね」と言われて始めた私の3投目に、今までのカスミアジ3匹とは明らかに違うかなりの強い引きがありました。グイグイ海底に引き込む強さはハンパではありませんが、完璧なロッドとリールとラインは負けていません。ゼェゼェと息が上がりそうになりながらも、気持ちを切らさずに、必死にラインを巻き上げた結果は、ご覧のとおりの今回最大の9.8kgのGiant Trevallyとなったのでした。

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9.8kgのGT、ビギナーズラックの満面の笑み!!

 実は、誰かが船に持ち込んだサーフィンライフの最新号に、波伝説プロアスリーツ「大野修聖プロ」のインタビューが掲載されていましが、『ゾーン』と『フロー』というキーワードが気になっていました。『ゾーンに入っているときの自分はまわりが見えない……』『水と自分の足の感覚が近づいてきて、その境目がない。自分がフローに入っているときには境目がない』

 読んだばかりだったので、釣りをしている時も、試しに『釣りたいという邪心を抑えて無心になること』、『水との境目を作らないこと』をこのとき心掛けていました。14年間空手をたしなんできましたが、ここ数年は武道空手にのめり込んでいます。気を取り込む動作・呼吸をすれば、自分の体重を明らかに重くすることが容易にできるようになりました。頭で考えた反射は0.2秒かかるそうですが、身体全体の60億個の細胞の反応はそれよりもはるかに早いそうです。相手が攻撃してきたあとでも、身体脳が反応すれば相手よりも早く技を繰り出せて優位に立てる。剣道でいう『先を制す』です。
 もしかしたら、魚を釣り上げることも、『ゾーンとフロー』『無心の身体脳』を組み合わせることで、実力以上の釣果につながるのかもしれません。(つづく)

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