夏休みを中心として、夏季には各種マリンレジャー活動が活発化し、小型船舶の海難に加え、遊泳、SUP、ミニボート等の各種ウォーターアクティビティの事故が多発することから第三管区海上保安本部では、マリンレジャーを安全に楽しんでもらうため、マリンレジャーが活発となる期間(7月16日(金)~8月31日(火))を「海の安全運動夏の事故ゼロキャンペーン」とし、広く事故防止を呼びかけています。
第三管区海上保安本部より、夏の海難発生状況(令和3年7月16日~25日)をお知らせします。
事故防止のための注意点
【プレジャーボートの事故】
・運航不能の原因は点検不足です。エンジン・バッテリーや船体の点検を行ってから出港しましょう
・衝突を防止するため航行時は常時見張りを徹底しましょう
【遊泳中の事故】
・今年は、海水浴場が開設される場所と不開設となる場所があるため、事前に開設状況を確認しましょう
・ライフセーバー等の監視員がいる海水浴場を利用しましょう
・遊泳区域以外で泳ぐと水上バイク等と接触する恐れがあります
・離岸流に乗ってしまったら慌てずに横(海岸と平行)に泳ぎましょう
発生事故事例
事故発生日時:令和3年7月19日(月)
事故発生場所:千葉県館山市 波左間海水浴場(開設前)
事故者:30代男性(1名)、幼児(1名)
概要:事故者2名は、家族とともに開設前の波左間海水浴場を訪れ、スワン型の浮遊具に乗り遊んでいたいたところ、風を受け沖に流されたもの。大声で救助を求めていたところ、海の家の設営準備に当たっていた作業員が気付き、水上オートバイにより無事救助されました。
気象:天候 晴れ 、 南の風約5メートル、波なし、うねりなし、視程良好、気温31度
事故発生日時:令和3年7月25日(日)
事故発生場所:神栖市日川浜 海水浴場外 沖合
事故者:50代男性(1名)救命胴衣着用
概要:事故者は、神栖市日川浜から、水上オートバイを発進させ航走していたところ、エンジンを吹かしても速力が上がらない状況になり、その後、エンジンが停止し漂流、118番通報したもの。その後、水上オートバイは、 付近の消波ブロックに流され、事故者は自力で消波ブロックに上陸し、水上オートバイは消波ブロックに乗り上げた。命に別状なし。
気象:天候晴れ、東の風8メートル、東の波1メートル、南のうねり0.5メートル、視程20キロメートル
■海の安全情報
海上保安庁では Web サイト上で、事故防止の注意事項や、気象海象の現況等の提供を行っております。
「海の安全情報」で検索し、最新の情報をご確認下さい。
■ウォーターセーフティガイド
カヌー、SUP(スタンドアップパドル)、ミニボート、水上オートバイや釣りなどのウォーター
アクティビティについて、誰もが安全に安心して楽しむために知ってほしい情報をまとめた総合安全情報サイト「ウォーターセーフティガイド」が海上保安庁HPに開設されました。是非ご覧下さい。
■海しる
「海洋状況表示システム」(海しる)は、“海の今を知るために“さまざまな海洋情報を集約し、地図上で重ね合わせ表示できる情報サービスです。
日本の周辺海域のみならず、衛星情報を含む広域の情報を掲載するとともに、気象・海象のようなリアルタイムの情報も掲載しています。
■東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
海の安全に係るお知らせ
東京港内においては、海域利用者による自主航行ルールが設定されています。
また、海難防止・海上警備へのご理解、ご協力をお願いいたします。
各競技の開催期間及び競技エリアの詳細についてはWebサイトで紹介しています。