台風第10号に関する情報(9月4日午後5時発表)

2010-00 (1)

(気象庁HPより)

非常に強い台風第10号は、6日(日)午前中に沖縄地方に、6日(日)午後に奄美地方に特別警報級の勢力で最も接近する見込みです。
その後も特別警報級の勢力を維持したまま北上を続け、6日(日)午後から7日(月)にかけて九州に接近または上陸するおそれがあります。

[台風の現況と予想]
非常に強い台風第10号は、4日(金)午後3時には日本の南にあって、1時間におよそ15kmの速さで北西へ進んでいます。
中心の気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sで、中心の北東側280km以内と南西側220km以内では風速25m/s以上の暴風となっています。
台風は、6日(日)午前中に沖縄地方に、6日(日)午後に奄美地方に特別警報級の勢力で最も接近する見込みです。
その後も特別警報級の勢力を維持したまま北上を続け、6日(日)午後から7日(月)にかけて九州に接近または上陸するおそれがあります。

[防災事項]
<暴風・高波>
台風の接近に伴い、沖縄地方では大東島地方を中心に次第に風が強まり、5日(土)朝から6日(日)にかけて暴風となる見込みです。
奄美地方や西日本では6日(日)から7日(月)にかけて、広い範囲で暴風となるでしょう。
沖縄地方、九州南部・奄美地方では、一部の住家が倒壊するおそれがある猛烈な風が吹く見込みです。
7日(月)は九州南部や九州北部地方で猛烈な風の吹くおそれがあります。
5日(土)にかけて予想される最大風速 (最大瞬間風速)は、
 沖縄地方      50m/s (70m/s)
 奄美地方      23m/s (35m/s)
6日(日)に予想される最大風速 (最大瞬間風速)は、
 沖縄地方、奄美地方 50m/s ~ 60m/s (70m/s ~ 85m/s)
 九州南部      40m/s ~ 50m/s (55m/s ~ 70m/s)
 九州北部地方    25m/s ~ 29m/s (35m/s ~ 45m/s)
 四国地方      20m/s ~ 24m/s (25m/s ~ 35m/s)
です。

また、沖縄地方では大東島地方を中心に4日(金)夜のはじめ頃から7日(月)にかけて、九州南部・奄美地方では5日(土)夕方から7日(月)にかけて、西日本や東日本太平洋側では6日(日)から7日(月)にかけて、警報級の高波となるでしょう。
沖縄地方、九州南部・奄美地方では5日(土)から6日(日)にかけて、四国地方では6日(日)から7日(月)にかけて、うねりを伴った猛烈なしけとなる見込みです。
5日(土)にかけて予想される波の高さは、
 沖縄地方      13m
 奄美地方       8m
 九州南部       6m
6日(日)に予想される波の高さは、
 奄美地方      15m  
 九州南部      14m
 沖縄地方      13m
 四国地方       9m
 九州北部地方     8m
 近畿地方、東海地方  6m
です。
沖縄地方や九州南部・奄美地方では、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど、暴風に厳重に警戒してください。
台風が接近する地域では、記録的な暴風や高波となるおそれがありますので、最大級の警戒をしてください。

<高潮>
台風の接近に伴い、沖縄地方では6日(日)にかけて、九州南部・奄美地方や九州北部地方では6日(日)から7日(月)にかけて、四国地方や中国地方では6日(日)から8日(火)にかけて潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがあります。
なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもあります。
高潮や、高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒してください。
台風が接近する地域では、記録的な高潮となるおそれがありますので、最大級の警戒をしてください。

<大雨・雷・突風>
前線が日本海北部から西日本へのびています。前線に向かって、南海上から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本から北日本では大気の状態が非常に不安定になっている所があり、雷を伴った非常に激しい雨が降っている所があります。
台風第10号の北上に伴い、引き続き7日(月)にかけて、西日本から北日本には南海上からの暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になる所があり、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があります。
特に西日本から東日本の太平洋側では7日(日)にかけて、東から南斜面を中心に総雨量が多くなり、大雨となるおそれがあります。
台風が接近する沖縄地方や奄美地方では5日(土)夜遅くから6日(日)にかけて、九州南部や九州北部地方では6日(日)から7日(月)にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

5日(土)午後6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
 沖縄地方             120mm
 北海道地方            100mm  
 関東甲信地方            90mm
 九州北部地方、東海地方、東北地方  80mm
6日午後6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
 奄美地方             300mm ~ 400mm
 沖縄地方             200mm ~ 300mm
 九州南部、九州北部地方、東海地方 100mm ~ 200mm
 四国地方             100mm ~ 150mm
7日(日)午後6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
 九州南部             500mm ~ 800mm
 奄美地方、九州北部地方、四国地方 300mm ~ 500mm
 東海地方             300mm ~ 400mm
 近畿地方             200mm ~ 300mm
 沖縄地方             100mm ~ 200mm
の見込みです。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
国管理河川のような大河川でも氾濫するおそれが高まっています。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
台風が接近する地域では、記録的な大雨となるおそれがありますので、最大級の警戒をしてください。

早めの備えと最大級の警戒をお願いいたします。
常に気象庁の最新情報をチェックするようにしてください。

文責:株式会社サーフレジェンド 気象予報士 塚本 陸

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