急速に発達中の低気圧と台風25号・26号について(11月14日)

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低気圧が急速に発達しながらサハリン付近を北北東進中。上空5500m付近で-30℃を下回る寒気が北海道付近にまで南下します。これから北日本を中心に強い冬型の気圧配置となり、15日(金)・16日(土)にかけて続く見込みです。
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この低気圧に吹き込む南風が広い範囲で強まっています。北日本の日本海側を中心に、広い範囲で各種の警報・注意報が発表されています。

今後は、冬型の気圧配置に変わるのに伴い、北海道から沖縄の広い範囲で北北東から北~北西~西~西南西寄りの風・波が強くなり、15日(金)・16日(土)にかけて続くでしょう。全国的に気温が低くなり、一気に冬の到来となります。

特に北日本では荒れ模様となります。平均風速が15~20m/sとなり、最大瞬間風速が30m/sを越す所もあるでしょう。また、波高が6m前後となる海域もあり、大しけとなる所もあるでしょう。陸上では、大雪・猛吹雪となる所もあり、積雪が40cmに達する所もあるでしょう。陸上・海上ともに交通機関に支障をきたす所もありそうです。
風14日午後9時
風予想図14日(木)午後9時
風15日午前9時
風予想図15日(金)午前9時
風15日午前9時
風予想図15日(金)午後9時
風16日午前9時
風予想図16日(土)午前9時
風16日午後9時
風予想図16日(土)午後9時
波高14日午後9時
波高予想図14日(木)午後9時
波高15日午前9時
波高予想図15日(金)午前9時
波高15日午後9時
波高予想図15日(金)午後9時
波高16日午前9時
波高予想図16日(金)午前9時

また、日本のはるか南海上には台風25号・26号と二つの台風が発生しています。

14日(木)午前6時現在、台風25号は南鳥島近海にあり、中心気圧は996hPa、中心付近の最大風速は25m/s、最大瞬間風速は35m/sと若干発達し、西に20km/hで進んでいます。今後は、16日(土)までは発達しながら日本に向けて西北西~北西進しますが、17日(日)以降には進路を東寄りに変えて遠ざかっていく予想です。

台風26号はフィリピン東海上にあり、中心気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sで、北北西に15km/hで進んでいます。今後は、ゆっくり西寄りに進む予想となっています。
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台風は寒気に抑えられて北上することはなく、日本に近づくことはなく、直接の影響はなさそうです。ただし、16日(土)ころから台風25号からの周期の長いうねり(土用波)が太平洋岸に入り始め、17日(日)ころにかけて続きそうです。
うねりの周期予想図16日正午
うねりの周期予想図16日(土)正午
うねりの周期予想図17日正午
うねりの周期予想図17日(日)正午

最新の気象庁の情報や「海快晴」の風・波・天気予報を確認し、早め早めの行動をとるようにお心がけください。

文責 株式会社サーフレジェンド 気象予報士・防災士 唐澤敏哉

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