日本で進む「海離れ」 マリンレジャー市場は転換期へ

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一般社団法人 日本マリン事業協会は、国内のマリンレジャー市場の動向と次世代に向けた普及振興策についての資料を公表しました。

海水浴客の大幅な減少やボート利用者の減少など、日本では長年「海離れ」が続いており、マリンレジャー業界全体の課題となっています。今回の発表では、こうした状況を踏まえ、体験イベントの拡充や子ども向け教育など、次世代の海ファンを増やす取り組みが紹介されています。


海水浴客は40年で約9割減少

日本人と海との距離は、この数十年で大きく変化しました。

日本生産性本部の「レジャー白書」によると、海水浴客は1985年の約3,800万人をピークに減少し、現在では約9割減少しています。

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さらに、日本財団の調査では「海に行きたい」と答えた人の割合も年々減少しています。

海に行かない理由としては次のような回答が上位に挙げられています。

  • 海が遠い
  • 時間がない
  • 海に行く発想がない
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単に時間や距離の問題だけでなく、海がレジャーの選択肢から外れつつある状況が見えてきます。


ボート市場も縮小傾向

海離れの影響は、ボート市場にも表れています。

新規のボート免許取得者はコロナ禍のアウトドアブームで一時的に増加しましたが、その後は減少傾向となりました。過去10年間で最も落ち込みが大きい年もあり、市場環境は厳しい状況が続いています。

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また、次のような傾向も示されています。

  • ボート販売数は2021年をピークに減少
  • 水上オートバイ(PWC)の販売数も長期的に減少
  • プレジャーボート保有数は2000年ピークの約半分
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マリン業界が打ち出した3つの対策

情報発信の強化「伝える」

SNSやイベントなどを活用し、マリンレジャーの楽しさや安全知識を広く発信します。


海での体験機会の拡大「リアル体験」

ボートや水上オートバイの操船体験など、実際に海を楽しむ機会を増やします。


子どもたちに「海を好きに」なってもらう

教育イベントや体験プログラムを通じて、次世代の海ファンを育成します。


体験イベントで海の魅力を伝える

具体的な取り組みとして、免許を持っていない人でも操船体験ができる「キャプテンチャレンジ」や、免許取得者向けの操船レッスンなどがイベントで実施されています。

また地域ボートショーなどのイベントも全国各地で開催予定で、マリンレジャーを身近に感じてもらう機会づくりが進められています。


水上オートバイ体験イベントも開催

2026年4月には神奈川県平塚市で、水上オートバイの体験イベント「FUN TO RIDE 2026」が開催予定です。

  • 最新モデルの試乗会
  • PWCキャプテンチャレンジ
  • 操船レッスン


子どもたちに海を好きになってもらう

神戸では体験型イベント「マリンカーニバル神戸2026」が開催予定で、ミニボート体験やクルーザー試乗、稚魚放流などの体験型コンテンツが用意されています。

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また子ども向けの「ボート免許スクール」では、学科や操船の体験を通して海のルールや楽しさを学ぶことができます。


マリンレジャー復活のカギは「体験」

海離れが進む中で、マリンレジャーの普及には海を体験する機会を増やすことが重要だとされています。

情報発信だけでなく、実際に海を体験する機会を増やすことで、新しい海のファンを増やしていく取り組みが今後さらに求められそうです。

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