岩手・浪板 杉本氏より「現地からのレポート11」

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 岩手・浪板ポイントの波情報をいただいている、K-SURFの杉本浩プロよりレポートが届きました。

 震災当日の様子や現在の復興の様子など、レポートが届き次第、順次掲載させていただきます。


 2月になり、中小企業者にもいろいろな補助金があると聞き、いろいろな説明会に行ってみましたが、どれもこれも該当外……。結局、従業員のいない個人事業主は自分の力ではいあがるしかないようです。

 その説明会に行った際、浪板海岸がある大槌町の復興計画も聞いてきました。大槌町は町の被害が大きく、町役場から町の中心街のすべてがなくなってしまいました。町の復興も全然進まず、いったいいつ復興できるものなのか、いまだ不明です。でも、ただただ待っているだけではどうにもなりません。

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 国道からすぐの浪板海岸は、高台も近いということで、国道のスロープを修復する際、一緒に避難道を作ってもらえれば、今後の安全な海水浴場を実現させるためにも有効なのではないかと、浪板の地元の方々と一緒に国土交通省にお願いに行ってきました。

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 ただこれは私たちの意見だけではどうにもなりません。専門家の先生の協力を得て、大槌町と連携を取り実現させたいと、今いろいろ活動をしているところです。どこまで聞き入れてもらえるかは分りませんが、できることを少しづつやっていこうと思っています。

 大槌復興食堂では、大槌町の復興のために立ち上がった方々との交流をもち、今後のお互いの活動を協力しあって行こうと親交を深めてきました。いろいろな方々と手を取り合う事が、復興への力となると信じています。

吉里吉里・浪板

 町としての浪板海岸の復興計画としては、サーフィンでの復興もうたってくれています。河口付近は少し砂浜ができているものの、浪板観光ホテル前から正面階段前までは、まだ堤防に波がぶつかっている状況です。今後、大潮の潮がひいている時間帯の波が、どんな状況なのかを見ていきたいと思っています。

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 3.11。震災から1年のこの日。

 青葉公園商店街にはみんなのメッセージが書かれたビンに、ロウソクをともして亡くなられた方々のご冥福をお祈りしました。いろいろな思いで迎えた特別な一日。チーム員でも、家族を亡くした仲間。知り合いも亡くなっているため、この日はみんなのために心から祈りをささげました。

岩手県・浪板

K-SURF 杉本浩

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