ウインドサーフィン男子総合28位,女子総合21位で五輪を終了。470級女子総合順位を11位に上げる。

 英国・ウェーマス日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会より、2012オリンピックでセーリング競技の様子が届きました。


 以下、日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会広報より引用。

470級女子 近藤・田畑組 11-9 総合順位を11位に上げる

ウインドサーフィンRS:X級男子・富澤 慎 総合28位

同級女子・須長由季 総合21位でそれぞれ五輪を終了

【8月5日:ウェーマス発】

 五輪セーリング競技も今日から2週目に入りました。今日のウェーマスは最高気温18℃、快晴の日曜日でした。風予報では南が13から14ノットでしたが、低気圧が近づいてきている影響か、午後遅くにはその風が弱まり、地形的な関係もあって岸寄りのレース海面は南南東7〜6ノットまで落ちるコンディションとなりました。


 この風が幸いしたのか日本勢のウインド男子と49er級は2レース目にそれぞれシングル順位のフィニッシュを果たしました。


(本日470級男子はレイデー)

 今日はスター級とフィン級のメダルレースがおこなわれました。スター級にはイアン・パーシー、フィン級にはベン・エインズリーという地元英国セーリング界のビッグネームの2人が登場するとあって「ノーズ」の観客席は英国人で超満員。結果、パーシーは逆転されて銀メダルとなってしまいましたが、エインズレーは接戦を制して逆転金メダル(自身4個目)に輝き大歓声がこだまして大変な盛り上がりでした。

 大会8日目、470級女子 近藤・田畑組は普段と変わらぬ様子でマリーナに登場しました。

 1レース目(第5レース)は気負いか攻め過ぎか、珍しくもリコール(フライング)をおかしスタートラインに戻り再スタートをしたため、第1上は最下位の20位回航。そこからの追撃は近藤組の真骨頂で風が弱くなる中その後のマークを17、10と順位をあげ最後は11位に食い込みました。

 次の6レースは中盤で2位に立った時もありましたが、風が6ノットを切り始めると大きく風軸が振れてレースにならずN旗(中止旗)が上がりレースがやり直しとなりました。

 リセットされた新6レースは16:15のスタート。風は150°、8ノット。軽風のレースになりましたがスタートはいい出来とは言えず、第1下では18位まで落ちましたがまたもや粘りの走りを見せてシングルの9位で収めました。今日の11−9で昨日順位は4番上げて11位に浮上してきました。フィニッシュした時は17:20を過ぎていました。

 明日はレイデーです。リフレッシュして、残り4レースにさらなる浮上をかけて欲しいと思います。

 「長い1日でした。中止になったのを入れて3レース走りました」(近藤)


 「スタートから1上までのプランが逆、逆でした。頭を整理し、修正したいと思います。明日休んで、あさってからまた大きな声を出して走ります」(田畑)

 本日でウインドRS:X級男女がレースを終了。明日は49er級が最終日を迎えます。

【ウインドサーフィン RS:X級男子・富澤 慎】

–五輪を終えて

 「メダルレース進出を目標にしてきましたが、それが叶わず悔しい思いです。よいスタートが出来たし、海面もよかったのですが、最後までチャーター艇(大会側支給艇)とマッチができませんでした。今日の最終レースは微風でしたので上位を走ることができました。強風の走りのテクニックが自分はまだ低いのかもしれません。今後のことは関係者と相談しますが、もう一回やってみたい気持ちがあります」

【ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級女子・須長由季】

–五輪を終えて

 「一言で言って苦しい大会でした。ただ、その場にいなければ経験できないことを経験できたことはよかったと思っています。自分は強風が得意なはずが、皮肉なことに最後の軽風が一番よい走りでした。出場しているメンバーもいつもと同じで、レース運営も含め五輪だからという気負いはありませんでした。ただ、4年間の集大成をこの1週間に最高の状態に持って、結果を出す難しさは実感しました。これがオリンピックかと思った次第です。

 今後については、(もちろんRS:X級がリオの五輪種目に残ることが前提ですが)最後が良かったのでもう一度挑戦したい気持ちもありますが、それなりの結果を残すにはそれなりの準備をする覚悟が必要です。自身その覚悟ができるならば挑戦したいと思いますが、少し考えてみます」




【出場種目・日程・代表選手】

◆49er(フォーティー・ナイナー)級(ダブルハンド) 20か国
7月30日(月)〜6日(月)全15レース

≪4日・7日予備日≫ メダルレース8日(水)

☆ 牧野 幸雄・高橋 賢次組(トヨタ自動車東日本)

◆レーザーラジアル級(シングルハンド) 39か国

7月30日(月)〜4日(土)全10レース

≪2日・5日予備日≫ メダルレース6日(月)

☆ 土居 愛実(慶應義塾大学)

◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級男子 38か国

7月31日(火)〜5日(日)全10レース

≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)

☆ 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)

◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級女子 28か国

7月31日(火)〜5日(日)全10レース

≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)

☆ 須長 由季(ミキハウス)

◆470(ヨンナナマル)級男子(ダブルハンド) 27か国

8月2日(木)〜7日(火)全10レース

≪5日・8日予備日≫ メダルレース9日(木)

☆ 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)


◆470(ヨンナナマル)級女子(ダブルハンド) 20か国

 8月3日(金)〜8日(水)全10レース 

≪6日・9日予備日≫ メダルレース10日(金)

☆ 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)

【公式WEB】

http://www.london2012.com/sailing/

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