強い冬型の気圧配置と台風25号・26号について(11月15日)

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発達した低気圧がオホーツク海でほぼ停滞し、上空5500m付近で-30℃を下回る寒気が北海道付近にまで南下しています。気圧の傾きが大きく、大気の状態は不安定となっており、北日本を中心に西高東低の冬型の気圧配置となっています。冬型の気圧配置は17日(日)にかけて続く見込みです。
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北海道から沖縄の広い範囲で北北東~北~北西~西~西南西寄りの風・波が強い状態が続いています。この強い風・波は16日(土)・17日(日)にかけて続きます。

特に北日本では荒れ模様となっています。平均風速が15~20m/sとなり、最大瞬間風速が30m/sを越している所もあります。引き続き、波高が6m前後となる海域もあり、大しけが続く所もあります。大雪・猛吹雪も続く所があるでしょう。車の運転等には十分にご注意ください。
風15日午後9時
風予想図15日(金)午後9時
風16日午前9時
風予想図16日(土)午前9時
風17日午前9時
風予想図17日(日)午前9時
波高15日午後9時
波高予想図15日(金)午後9時
波高16日午後9時
波高予想図16日(土)午前9時
波高17日午前9時
波高予想図17日(日)午前9時

また、日本のはるか南海上には台風25号・26号と二つの台風があります。

15日(金)午前6時現在、強い台風25号は、マリアナ諸島付近にあり、中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は35m/s、最大瞬間風速は50m/sまで発達し、西北西に30km/hで進んでいます。あすの16日(土)までは発達しながら北西進しますが、17日(日)以降には進路を東寄りに変えて遠ざかり、19日(火)には温帯低気圧に変わっている予想です。

台風26号はフィリピン東海上にあり、中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は20m/s、最大瞬間風速は30m/sと若干発達し、北北西に15km/hで進んでいます。今後は、ゆっくり西~南西寄りに進む予想となっています。
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台風は寒気に抑えられて北上することはなく、日本に近づくことはなく、直接の影響はなさそうです。ただし、17日(日)ころから台風25号からの周期の長いうねり(土用波)が太平洋岸に入り始めそうです。
うねりの周期17日午前9時
うねりの周期予想図17日(日)午前9時
うねりの周期17日午後9時
うねりの周期予想図17日(日)午後9時

最新の気象庁の情報や「海快晴」の風・波・天気予報を確認し、留意されて行動をとるようにお心がけください。

文責 株式会社サーフレジェンド 気象予報士・防災士 唐澤敏哉

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